1月13日(木)晴れ時々曇り

 昨日のイタリア語教室、案の定、宿題はやっていなかった。アンジェラ先生は「もぉー」と言いながらしょうがないわねという顔をしたけど目は笑っていなかった。
 先月から通い始めたイタリア語。元々通っていた英会話学校で新しくクラスがオープンする事になったのでこっちのレッスンも受ける事にした。
 初級クラスはトモ子さんとキョウ子さん。そして私の3人。アンジェラ先生はいつもキョウ子とアキコを間違える。先生いわく、「発音が似ているから覚えられない」らしい。アンジェラ先生はついに先々週から私のことを「おちびちゃん」と呼び始めた。私の身長がとても低いからだろう。
 レッスンに入る前に「今日も寒いね」という会話から天気の話になった。

・come e` il cielo?(今日の空はどうですか)
・come e` il tempo?(今日の天気はどうですか)

・oggi cade la neve= oggi nevica (今日は雪がふっています)
・oggi cade la pioggia = oggi piove(今日は雨がふっています)

 nevica pioveはこれだけで雪が降る、雨が降ると言う意味らしいけど、cadeという動詞はほかにも降るという意味でいろいろ使えるらしい。たとえばテーブルからペンが落ちるときとかにも・・・・。うーんなるほど。

ミラノにいたときは辞書をいつも持ち歩いて、現地の人と話すときはその辞書とジェスチャーで会話してたっけ。
あの時は英語よりも簡単じゃん。と思っていたけど、学校に通い始めてビック
リ!!!
なんてやっかいな言葉なんだろう!!!!
名詞には女性名詞、男性名詞、があってそれぞれで単語の語尾がちがってたり、動詞や形容詞まで全て違う!!!!今日も頭がパニック状態。

アンジェラ先生は発音にとても厳しい。私はtuの発音を注意される。フランス人の父親とイタリア人の母親をもつアンジェラ先生はローマ出身。日本に来て20年になるという。音楽大学の講師をしている日本人の旦那様と1人息子と戸坂に住んでいる。
先生は「イタリアは世界の国の中で1番だ」っていつも言っている。「1番素敵な言葉を話すのよ。」とも・・・・。
だけど、ミラノよりもフィレンツェよりもローマが1番なんだって。ミラノの話をするといやーな顔をする。(解説:ミラノとローマは、日本に譬えたら東京と大阪です。対抗心が強すぎるので、あまり仲良く出来ないんですね) 
イタリアの人たちって愛国心がとても強いなあって思う。愛国心というか自分の育った町を愛してるよね。そういうのって素敵だな。日本の人たちって都会を求めて東京や大阪に行ってしまう人が多いから・・・・。私の友達でも東京に行ったきり帰って来てない子も何人かいるし・・・。

そんなことボーっと考えてたらアンジェラ先生に「聞いてる?おちびちゃん」って注意されてしまった。
・・・ごめんなさい。
文法は難しいけどアンジェラ先生と話すのはとても楽しい。イタリアの人達とバールで昨日の夕食の話を楽しくしてる自分の姿を想像しながら・・・がんばろうね!トモ子&キョウ子。

アンジェラ先生は「ciao ciao」と言いながら息子の車に乗っていった。
先生には似てないな・・・。

亜樹子