5月4日(水) 晴れ
昨夜の雨が上がり、今日はまたよく晴れた。朝の風も気持ちいいと感じる今日この頃。日本はゴールデンウィーク真っ最中だなぁ。天気はいいのかな?あったかいのかな?
今日から新しい日本語教室のクラスがスタート。ルカ、クリスティーナ、マルコの3人。それと日本人が私を含め4人。
まずは挨拶の言葉「起立、礼」を覚えてからレッスンスタート。
そして自己紹介。
上級クラスとは違い、まだいろいろ自分達で質問しあうことはしない。それでも私が一人の学習者に
「趣味は何ですか?」
「好きな食べ物は?」
と質問すると、あとは学習者同士で質問タイム。
‘今朝’という言葉が教科書に出てきたので、今朝は今日の朝、では、今日の夜は?
と聞くと
「今晩・・・です。」
お、難しい言葉を知ってるね、マルコ。
オオーッという歓声にちょっと得意げな顔を見せている。
今日は 今朝 今晩 昨夜 種類 行く 来る たくさんとずいぶんの使い方、それから月と日にちの読み方の勉強をした。
「私は昨夜、ご飯と卵とブロコッリーと・・・」と話すルカに
「と、と、・・・」
たくさんあるね とマルコ。みんな大笑い。
日にちと月の読み方は数字の読み方とは違うので難しいと言っていた。イギリスでも私の担当していた生徒とレッスンの最初に月と日にちの読み方を毎時間勉強していた。
ついたち ふつか みっか よっか いつか むいか なのか・・・
すぐにノートに書いて発声している。3人ともとても勉強熱心。
「ありがとうございました。」
いすに座ると、
「brava!!!」「brava!!!」
と学習者たちからの拍手。
なんともいえない気持ちで心がいっぱいになった。まだまだ経験不足の私。語学学校の‘先生’なんだから教えられて当たり前。それなのにうまく授業ができない、学習者は私の授業で理解なんともしてくれただろうか、どうすれば分かりやすい授業ができるだろうか。授業の組み立てが思いつかない、焦り、不安・・・・・。
毎日そればかり考え、自分と戦って過ごしたイギリスでの日々。
そんな私の授業で「brava」や、まして拍手をもらうなんて・・・予想もつかない出来事に私の中から何かがこみあげ溢れ出していく・・・。
体中が熱い。何て言ったらいいのか・・・ 『grazie mille』 違う、もっともっと何かいい言葉はないだろうか・・・
「そんな年にもなって何考えてるんだ?」
「これからどうしたいの?」
日本で散々言われた言葉。やらなければ気がすまない。信じれば思いは必ずかなうもの。自分は自分を信じて前に進むだけ。
いつもそう思うようにここまできた。だけど不安になる時だってある。イタリア語で説明を受けながら日本語を勉強してきた彼らにイタリア語が分からない私のレッスンを受け入れてもらえるだろうか?
日本語の勉強をここで続けてくれるだろうか?
「楽しいレッスンだった!!!」
今度は私のイタリア語の番。待ってね、と言いながらイタリア語の辞書をめくる私を3人とも笑顔で待ってくれている。
そう、ここはイタリア。下を向いたってしょうがない。彼らにパワーをもらいながら私も負けずに上を向いて歩いていかなきゃ・・・ね。
<今日覚えたイタリア語>
・ stmattina (今朝)
・ stasera (今晩)
・ ieri sera (昨夜)
・ sopra (上)
・ sotto (下)
※ Mi sono divertita!!!(divertito) 楽しかった!!!